今回は良い髪や人体を形成するために欠かせない栄養素ミネラルについて書きたいと思います。以前、亜鉛や鉄分については詳しく書いたかと思いますが?今回もう少し広く話したいと思います!
人体を構成する元素は約60種類とされています。そのうち酸素、炭素、水素、窒素が約96%を占めており、この4つを除いた残りの元素をミネラル【無機質】といいます。中でも健康を保つために不可欠な16種類のミネラルを必須ミネラルと呼び、主要ミネラルと微量ミネラルに分類できます。
ミネラルは体内では骨や歯の構成成分、筋肉や細胞膜、血液などの成分としての機能、体液やPHや浸透圧を正常に維持する、神経や筋肉の働きを正常に保つ、体液の酸とアルカリのバランスを中性に保つなどの生理作用を調整する機能を持ちます。
詳しく書きますね。
カルシウム【Ca】
骨や歯の構成成分として体を支える、精神を安定させる、血を固めて出血を防ぐ、筋肉運動などに重要な働きをしています。含まれている食品によって吸収率が異なり、乳製品は約40から50%、小魚は約30%、大豆・大豆製品は約20%、青菜・海藻類は18%です。ビタミンDやクエン酸と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
過剰症…マグネシウム.亜鉛.鉄などの吸収抑制の原因となるなど
欠乏症…骨軟化症、骨粗鬆症などの骨疾患、不整脈、イライラなど
多く含む食品
チリメンジャコ、チーズ、牛乳、シシャモ、海藻、木綿豆腐
リン【P】
骨や歯、リン脂肪、核酸などを構成する、糖質、タンパク質、脂質の代謝や体液の浸透圧の調整などに関与しています。
過剰症…骨のカルシウムの減少、腎機能低下など
欠乏症…骨折しやすくなる、歯槽膿漏、食欲不振、発育不全など
多く含む食品
ワカサギ、シシャモ、チーズ、ヨーグルト、加工食品
血液中のリンが多くなると、骨からカルシウムが溶け出て骨が弱くなります。カルシウム:リン=1:2の摂取バランスが良いとされている。
マグネシウム【Mg】
多くは骨に貯蔵され、種々の酵素反応に関与し、タンパク質や核酸の合成、糖代謝などに関係する他、筋肉収縮、神経伝達、精神安定においても重要です。
過剰症…軟便、下痢など
欠乏症…イライラ、集中力低下、不整脈、骨粗鬆症、心臓発作など
多く含む食品
ナッツ類、そば、大豆、落花生、納豆、ほしひじき、玄米
カルシウムを摂取するほどマグネシウムの排泄量がふえるためマグネシウム:カルシウム=1:2の摂取バランスが良いとされています。
カリウム【K】
細胞外液のナトリウムとバランスを保って、体液の浸透圧を調整する。血圧の上昇をおさえ、酸やアルカリのバランスを調整するなどの役割がある。
過剰症…高カリウム血症
欠乏症…血圧上昇、食欲不振、不整脈、心臓病、脳血管障害、夏バテなど
多く含む食品
昆布、ほうれん草、干し柿、インゲン、バナナ
ナトリウム【Na】
細胞内液のカリウムとバランスを保って、体液の浸透圧の調整や水分量の調整、神経に刺激を伝達、筋肉の収縮をにかかわるなどの役割があります。
過剰症…血圧上昇、胃がん
欠乏症…脱水症状、倦怠感、めまい、腎臓が弱る、食欲減退、日射病、血圧低下など
多く含む食品
カップ麺、味噌、梅干し、食塩、醤油、漬物
その他の主要ミネラル
イオウ【S】
たんぱく質の構成元素として皮膚や髪、爪を作る。不足すると爪が弱くなったり皮膚炎を引き起こしたりするが、チーズや卵など動物性たんぱく質を含む食品に多く含まれているので欠乏症になることは少ない。過剰なダイエットでは注意しなくてはなりませんが
塩素【Cl】
胃液の成分として、タンパク質の消化を助ける。
微量ミネラル
鉄【Fe】
赤血球のヘモグロビンの構成成分として、酸素を体内の各組織へ運ぶ、筋肉のミオグロビンの構成成分として疲労を防ぐなどの役割があります。肉やレバー、魚などの動物性食品に多いヘム鉄の吸収率は約15〜25%、野菜や穀類などの植物性食品に多い非ヘム鉄の吸収率は約2〜5%ですが、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率のが高まります。
過剰症…鉄沈着症、幼児は急性中毒
欠乏症…鉄欠乏貧血、疲労倦怠感、集中力や思考力の低下など
多く含む食品
レバー、アサリ、カツオ、ヒジキ、納豆、ほうれん草、小松菜
亜鉛【Zn】
酵素の活性化、糖質の代謝やインスリンの合成、味蕾細胞の生成にかかわっています。
過剰症…急性中毒.膵臓機能の異常
欠乏症…味覚障害、情緒不安定、子供は成長障害、男性は性機能低下、妊婦は胎児の成長不良、抜け毛、など
多く含む食品
牡蠣、牛肉、ラム肉、豚レバー、ホタテ
加工食品やインスタント食品の過剰摂取、過度の飲酒で亜鉛不足になりやすくなります。また植物繊維や鉄、銅などの過剰摂取は亜鉛の吸収を阻害します。
マンガン【Mn】
骨の形成や糖質、脂質、たんぱく質の代謝で多くの酵素の働きを活性化します。疲労回復効果や血糖値を下げる作用もあります。
欠乏症…疲れやすい、平衡感覚の低下など
多く含む食品
玄米、大豆、アーモンド
ヨウ素【I】
甲状腺ホルモンを作る、成長を促進するなどの働きがあります。
過剰症…甲状腺肥大
欠乏症…甲状腺腫、疲れやすい。機敏さをかくなど
多く含む食品
昆布、ワカメ、海苔、ヒジキ
その他の微量ミネラル
銅【Cu】
赤血球のヘモグロビンの生成を助ける。多くの酵素成分となる。骨や血管を強化するコラーゲンを生成するなどの働き
セレン【Se】
胃や肝臓などに存在、膵臓から分泌される酵素の成分にも含まれており抗酸化作用、がん予防に効果がある
クロム【Cr】
尿や毛髪に含まれる。インスリンの働きを助けて血糖値をコントロールし糖質の代謝、脂質の代謝などにかかわる
コバルト【Co】
ビタミンB12の構成成分として造血作用、神経機能を正常に保つなどの働き
モリブデン【Mo】
酵素の働きを助けて、糖質や脂質の代謝や尿酸を生成する代謝にかかわる。鉄の利用率を高めて貧血を予防する働きなどがある。
綺麗な髪の毛、素敵なスタイル、可愛い髪型、自分らしくいられる髪型を維持するのは我々の仕事ですが健康な頭皮や髪の毛を維持するのは皆様方になりますので、
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諦める前に生活習慣を見直すことは必要かと思います。食生活や生活習慣でピンポイントで改善しないかもしれませんが改善することもあると思います(笑)
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